メニュー一覧

メニュー一覧をスキップして本文へ移動

ここから本文

妊娠中の風邪は薬に頼らず鍼灸で治そう!

早いもので2015年1月も半ばを過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
ずいぶん久しぶりになりますが、元気アップの今年最初の話題は妊娠中の風邪治療についてお話しようと思います。

当院には、不妊や妊娠中の体調不良などで来院される女性の方が多くいられます。

その方達から、妊娠したときの不安として風邪を引いたときの対応を質問されることがあります。

一般的に、妊娠中の方は、アルコール、喫煙以上に薬に気を付けられておられると思います。そんな妊婦さんが風邪をひいたとき、市販薬を飲むのは勿論ダメですが医院や病院で医師から副作用は無いので大丈夫と言われて出された薬でも、ご本人としては、不安な気持ちが少しはあるのではないでしょうか?

風邪薬は、症状を抑えるためのもので、根本的に治すものではありません。
当院のはり治療である経絡治療は、ご自身がもともと持っている自然治癒力を高めて風邪の源に作用しますので、おなかの赤ちゃんへ悪影響を与えることなく風邪を治します。

女性はもともとデリケートな身体を持っている上に、妊娠中は当然妊娠前とは体調が変わりますので、それに伴い精神的にも不安定になりやすく、そこに風邪などの病がつけ入ってきたりします。

風邪の症状としてよく熱が出ますが、これは体の外からやってきたウイルスを撃退するために、体が防御反応を示した結果です。

ウイルスは熱に弱いので発熱によりウイルスを殺し、体内からウイルスを除去する働きがあるのです。

このように、風邪による咳やくしゃみ、鼻水、発熱などの症状は体が外からの侵入者を倒すための防御反応で、熱が出たときなどは「体が頑張って守ってくれているんだ!」と考えましょう。

さて、実際の風邪治療ですが、西洋医学は対処療法ですから熱が出たら解熱剤を出して熱を下げたり、咳、鼻水、喉の痛みなどの症状に対してそれぞれに対応した薬が処方されます。

これに対し鍼灸治療では、例えば、熱はなく、逆に体が冷え、咳や、鼻水が数週間だらだら続いているような時は、ウイルスに抗するだけの体力が無くなっていると考えられますので、体を温めるように臍・関元穴・足三里穴に温灸や鍼をしますと、その晩は発熱はするものの結果として翌朝にはスッキリとよくなっているという経過をたどることも多いです。

これは、自然治癒力が高まったことにより体がより高熱を出してウイルスを倒すことによる結果です。

逆に、あまりに高熱を発して体力を消耗して自然治癒力を低下させているときは、体内に不必要な熱がこもっている状態ですので、大椎穴や指間穴に鍼や灸をすることにより余計な熱が体外に放出されるようにします。

鍼灸治療のよいところは、「熱っぽいかな」「少し体がだるいな」「寒気がする」というような風邪の前兆を感じたときに治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことができる点です。

それに加え、一番重要なことは脉診による経絡治療により自然治癒力が強化され、病気を寄せ付けない体が作られることです。それも副作用の心配をしないで!・・・。

皆さんが、もし、運悪く風邪をひいたときには、1度経絡治療を試してみてください。副作用の心配がありませんので、安心して治療を受けられます。

でも本当は、風邪を引いてからあわてるよりも睡眠時間を十分にとり、ストレスを少しでも遠ざけて風邪をひく前から、経絡治療で免疫力を高めるとベストです。
この免疫力を高めることは健康の維持増進にもつながります。

当院には、不妊で通院されていた方でめでたく妊娠されて、それ以後も出産まで月に一、二度のペースで、健康維持のため来院されておられる方もいらっしゃいます。

いずれにしても、妊娠中は風邪にご注意ください。
そして人生で数度しかない妊娠期間を楽しく過ごし元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

健康へのメッセージ 2015年1月19日