乳幼児のかんむし
その症状「かんむしでは?
神経が過敏なお子さまの神経異常興奮です。
具体的な症状としては乳幼児期に多い、キーキー声・ものを投げつける・夜中によく泣き叫ぶ・驚いて飛び起きる・食欲不振・下痢・お乳を吐くなど、乳幼児特有のストレス症状を一般に「かんむし」といいます。
現代医学の中に於いては「小児神経症」と呼ばれるものです。
「かんむし」(かんのむし)を西洋医学的に言えば、小児の自律神経失調症から起きる神経異常興奮に当たり、赤ちゃんが理由もなく不機嫌になってじれたり、欲求不満を起こすことです。 なぜ「かんむし」と言うのかというと、昔は体の中にいる悪い虫、すなわち「疳の虫(かんのむし)」という虫のせいだと信じられていたからです。
かんむし症状
- 顔色が悪く青白い
- 眉間や鼻根部に青すじ(静脈の怒張が見られる)
- 白目の部分が青っぽい
- 鼻翼や鼻下の発赤
- 髪の毛が逆立っている
- 臍周辺がただれる
- 眉間に縦皺がある
- 唇の周囲が黄色っぽくなったり黒っぽく見える
- 表情が険しい
(表情を作るときに目・口・鼻などがバラバラになっている様に見える - 子供が急に言うことを聞いてくれなくなったように感じる
乳幼児期に多い、このストレス症状を一般に「かんむし」といいますが、こんな状態を放置したり、過度にしかりすぎると、さらに感情的な障害としてひきつけ・チック症・夜尿症などさまざまな症状に発展します。
鍼灸健康メモ
東洋医学的には夜泣きもかんむしも概ね肝(かん)が関係していると思われます。 肝経が変動をおこすと、非常にイライラしたり、神経が昂ぶって怒りっぽくなったり、弱ってくると顔に光沢がなくなり、精神的にクョクョするようになります。
また、肝は涙にも関係しているのです怒りが頂点まで達すると涙が出て来たりするのです。経絡治療は肝経の変動を平らかにすることにより精神的な安定を取り戻し夜泣きやかんむしを治してゆくのです。
誠心鍼療室の"小児はり"は、基本的には"円鍼(えんしん)"はりと"てい鍼"はりの2種類を使用します。皮膚をさする、なでるなど、どちらも皮膚に触れたか触れないか判らないくらいの軽い刺激で、身体には刺しません。
からだにやさしく無害な鍼灸をぜひお試しください。鍼灸は、赤ちゃんの体質を強くし、体調を整える効果があります。作用はとっても穏やかです。
体の不調を考える 2024年3月28日