夏を健康に過ごすために
今年もまた七月十三日が近づいてきました。
当院の患者さんの中にも多くの方が水害に遭われました。
先日、患者さんがこんなお話をなさいました。
あの水害以来、大雨になると自宅にいる両親が一階の荷物を二回に上げてしまい、仕事から帰ってくるとその荷物をまた降ろさなければならず険悪なムードになってしまうとの話をお聞きして、あれから6年が経過しようとしているのにまだ水害の爪痕がこんな形で家族の中に残っていることに胸が痛みました。 今年の梅雨も無事にあけてほしいものだと願わずにはいられません。
さて、今年の夏は冷夏との発表がありましたが、どうやら暑くなりそうです。
この夏を健康に過ごすための心得を三点挙げたいと思います。
- 汗をかきましょう。
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夏は暑いのが当たり前です。早起きをして、清清しい大気の中で汗をかき、身体を暑さに順応させましょう。汗をかくことによって毛穴に溜まっている汚れを出すことにより体臭を防ぐことにもなります。
クーラーの利いた部屋で一日中じっとしていてはいけません。また、汗をかいた後はタオルで身体を拭いたり、下着を替えたりして身体を清潔に保つことは言うまでもありません。
しかし、少し動いただけで大量の汗が出たり、首から上だけが玉のような汗が出るときは水分の代謝が上手く行われていない可能性がありますので是非一度ご相談ください。 - 夏風邪を引かないようにしましょう。
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夏風邪は、エンテロウイルスが原因でお子さんではお腹にくることが多く、治りにくく気温が高い中で熱が出るわけですから本当につらいものです。 原因の多くは、寝冷えによるものと考えられます。
ですから、一晩中クーラーをつけたままとか、朝方まで窓を開けっ放しで眠ることは出来るだけ避けた方が良いと思います。 鍼灸によって、早く熱を下げることが出来ますので、長引いているときは鍼灸を試してみてはいかがでしょうか。
夏風邪を引かないためには、身体を必要以上に冷やさないことが大切です。 - 夏バテにならないようにしましょう。
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暑さによって身体は弱っていますので、いつもと同じく働いていても疲れが溜まりやすくなっています。
ですから、暑かったときはそれ程でもなかったのに秋口になってから疲れが一挙に出てしまうことになりますので、暑いときは休息を多くとるように心がけてください。 夏バテにも鍼灸は有効です、疲労による体の不調和を調整します。
早寝、早起きを心がけて、今年の夏を健康に過ごしましょう。
健康へのメッセージ 2020年7月10日