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日本食を食べましょう

11月に入り越後平野では冬の足音がすぐそこに聞こえ始めたように感じられます。

また陰鬱な冬が来ると思うだけで暗い気分になるのは寒がりの私だけではないと思います。そんな愚痴をこぼしますと太平洋側で暮らしたことのある方は、確かに冬は雪が降って大変だけど四季がハッキリしていて良いとおっしゃいます。

しかし、新潟生まれの新潟育ちの私は、お正月の箱根駅伝で陽光を浴びながら走るランナーを見ますとどうしても羨ましく感じてしまうのです。
新潟では初冬のようですが日本全体を見れば秋の真っ只中なので、「食欲の秋」ということで今回は食事について少しお話したいと思います。

食べ物と聞きますとメタボで悩んでいらっしゃる方には関心が高いと思います。

私の鍼療室でも体力がないのでもっと太りたいと訴えられる方よりも圧倒的に痩せたいとおっしゃられる方が多いです。何故こんなに太りすぎで悩んでいる方が多いのかは、皆さんもお気づきとは思いますが、私は食事の欧米化が原因だと思います。

肉、魚、卵を十分に摂らないと栄養不足で病気になり易くなってしまうのではないかと考えられる方もいらっしゃると思いますが、それは間違いです。私は、家畜や養殖の魚は、栄養があり過ぎるのだと思います。

それは得る肉の何倍もの餌が必要になるからです。飼料となるトウモロコシや麦を人が食べれば地球にも優しいのではないのでしょうか。

皆さんもご存知のように欧米でも日本食は健康的なものであると認められています。それなのに当の日本人が肉、魚、牛乳、卵を中心にした食事をしています。

これでは欧米人に比べ腸が長く栄養を吸収しやすい日本人が太るのは当たり前です。

ではどのような食事が良いのでしょうか。

日本食を食べようそれは、ご飯(なるべくなら発芽)米を主食に豆腐や納豆などの大豆製品や野菜、海藻類のおかずに味噌汁を一杯という昭和30年代までのありふれた食事です。

誤解されては困るのですが、私は肉や魚を食べてはいけないと言っているわけではありません。魚であれば養殖よりも天然物、大魚の切り身よりも頭から尾まで食べれる鰯のようなものが良いでしょう。

太り過ぎの方は肉食の回数や量を減らして野菜を中心に腹八分目の食事を心掛け、あわせて適度な運動が生活習慣病の予防になると思います。

古い中国の医学書には、毎日の食事は薬よりも大切だと説かれています。皆様も寒い日には野菜をたっぷり入れた鍋物を食べて健康に過ごしましょう。

健康へのメッセージ 2023年10月9日